※ この記事は,旧ブログ(2023年3月31日閉鎖)に掲載していたものです。
心理学科の吉村先生が主体となって執筆された論文が発表されました。
学校での体力測定などで,握力を測定した経験があると思いますが,日本では,1879(明治 12)年にG.A. リーランドによって学校における握力測定が日本で初めて行われた記録があります。
また,古典的な心理学実験機器調査の資料でも, 1912(明治 45)年 2 月の「京都帝国大学文科大学物品監守簿(心理学教室之部)」の欄に「握力計(児童用)」2 台を購入した記録があり,心理学の実験機材としても古くから使用されていました。
今回の論文は,吉村先生の丁寧な資料整理と調査に基づくものであり,非常に価値の高い内容であると考えています。
私の貢献は微々たるものでしたが,体力やその測定・評価,認知・知覚などの分野においては今後も有益な情報になりえる論文ではないでしょうか。
論文情報 ○吉村 浩一, 林 容市(2016)日本で用いられてきた握力計・背筋力計の歴史とその現存品.体育測定評価研究15:33-42. https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjtehpe/15/0/15_33/_article/-char/ja
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