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  • 執筆者の写真Hayashi Yoichi

2023年度の卒業式が挙行されました。

3月24日は,毎年本学の卒業式の日です。



例年,卒業生と写真を撮るために会場の武道館に歩いて行くのですが,例年,散ってしまわないか心配なくらいに咲いている桜も,今年蕾のままでした。


それでも,午前中は少し寒かったですが,日中はなんとかジャケットだけで歩けるくらいの陽気になりました。



今年は,文学部心理学科,スポーツ健康学部のそれぞれのゼミ生に加えて,3名の修士,そして僕にとっても,所属する研究科にとっても初めての博士が1名修了しました。


博士号を取得した若田部君は,彼が学部の2年生で僕のゼミを履修してから,卒論,修論,博論とずっと研究活動を共にしてきました。

僕が彼に指導した時も彼が色々と配慮してくれたおかげでスムーズに話しが進んだことも多かったですし,実験や学部生の指導においても本当に尽力してくれたと思います。


また,僕の指導する院生同士だけではなく研究科全体を考えて,所属を問わずに勉強会を企画してくれたり,毎年恒例の新潟大学とのゼミ合宿でもコロナ禍を挟んでずっと主体となって取りまとめをしてくれたりしました。

もちろん,まだまだ成長しなくてはならないところもあると思いますが,今後の活躍が期待できるまで力をつけて博士号を取得できたと思っています。


思えば,昨年度のECSSを含め,学会も本当にたくさん一緒に行きました。

修士のころの若さあふれた様子だった姿が,最近は最上級生としての落ち着いた雰囲気も出てきたように見えなくもない状況になりました(笑)。




そんな若田部君ですが,4月から関東からちょっと離れた大学に採用が決まりました。

今後は,自分自身の研究活動と共に,学生への指導も丁寧に行うのではないかと予想しています。

正式に辞令がでましたらまたご紹介させて頂きたいと思っていますが,お近くの皆さんには色々とご指導頂ければ幸いです。



また,修士の3名ともそれぞれに思い出深い時間を過ごすことができました。


本田君は学部からずっと僕のゼミに所属していましたが,卒論も修論も自分でしっかりと計画を立て,多大なデータも辛抱強く測定しました。他人事のようですが,よくこの実験を全部やったな(笑)と指導教員ながら関心しています。

4月からは企業へ就職しますが,かなり早い段階で内定を頂いていました。それも本人の真面目な部分を評価して頂いたからではないかと思います。ぜひ持ち前の推進力と笑顔を武器に活躍して欲しいと思っています。

我々の分野でもよく使用する機器も扱っていますので,僕のゼミ出身だという営業が来たら,優しくしてあげてください(笑)。


余君は,諸事情のため2年生になって僕のゼミに移籍してきましたが,自分自身でフィールドを切り開いて,本当に良い修士論文を完成させたと思います。

中国からの留学生ですが,日本語の能力も高く指導において,言語の面での苦労が全くありませんでした。

4月からは筑波大学の博士課程に進学し,僕の先輩でもある大藏先生の指導を仰ぐことになりました。大きな研究室で仲間と切磋琢磨し,高齢者を対象とした研究分野で活躍してくれると思います。


菅谷君も学部から僕のゼミに所属していましたが,市ヶ谷キャンパスの心理学科の学生でした。そこから多摩キャンパスのスポーツ健康学研究科への進学でしたので,入試も環境への対応も大変だったと思います。

卒論を早々に学会誌に掲載したのを始めとして,心理学科で身に付けたレベルの高い統計スキルを活かして,修論でも新しい切り口で色々な知見を見いだしてくれたと思います。

また4月から,今度は博士課程の院生として一緒に活動することになりますが,とりあえずは春学期早々に修論の内容で論文を投稿してしまうことが最初のステップになるでしょうか。




学部の学生たちもみんな良い笑顔で卒業していきました。


名残惜しくて涙する学生はいませんでしたが,久々に話をすると,その内容はこの先を見据えたものが多く本当に素晴らしいと思いました。






今年の4年生は,新型コロナウイルスの感染者が拡大していたまっただ中に入学してきた学年ですが,本当に色々なものが失われたと思います。


あちこちで,「コロナ禍の経験はマイナスばかりではない」という話を聞きます。

確かにマイナス「ばかり」ではなかったですけど,多くの,そしてフォロー仕切れない大きな「マイナス」は実際にあったわけで,コロナ禍以前に入学してきた学生たちと,そこは大きく異なっています。


僕はなんとか,「そのマイナスを埋め合わせられるように」と思って仕事をしてきたつもりではあるのですが,改めて振り返ってみると,指導の内容や指示,説明などは不備が多かったと思います。

コロナ禍は授業そのものだけでなく,その準備もすごく大変で「自分は頑張った」と思いがちですが,そういった自己満足している割に不十分な部分が多い指導や指示に対して,学生たちが工夫して,適応してくれたからこそオンラインの授業はなりたったのだと今は思います。

そういう意味では,素晴らしい卒業論文を書いたこと,順調に単位を取得して卒業に至ったことは,今年の卒業生の能力の高さを示しているな,と強く思います。

コロナ禍での我々教員の評価というのは,学生たちの頑張りや能力によってものすごく後押しされましたよね。



高校の卒業式,大学の入学式を始め,各種イベントが実施できなかったマイナスは今から取り戻すことはできませんが,それらが開催されていた従来の状態がリセットされたとも言えると思います。


様々なマイナスを乗り越えてきた学生たちが,これから,そのリセットされたところから,新しい社会や文化を創って行くのではないかと思っています。


僕はどこまでそれにつきあえるか,もしくはやり合っていけるか分かりませんが,若い人たちが持っている適応力や展開力をもとに,これからも色々なところで充実した時間を過ごしてくれたら良いな,と思っています。




今週末にはもう新年度のガイダンスが始まります。


またあの自転車操業の日々が戻ってくるのかと思うと恐怖も少し感じますが,また新年度も自分のできる貢献を探しながら過ごして行きたいと思います。

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