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研究室の活動

●スポーツや身体活動時の身体動作を対象とした研究には様々なアプローチがあります。我々は体力学や生理心理学に基づく視点から身体の発揮するパフォーマンスについて研究を進めています。たとえば,ある動作時に筋力を発揮する際,力を発揮した「感覚」と実際に発揮・発現された「実態(パフォーマンス)」との関係を明らかにすることは,トレーニングや指導の場面では欠かすことができません。また,動作発揮の際の注意を身体の内的と外的のどちらの側面に置くべきなのかといった課題にも取り組んでいます。我々は,感覚・知覚などの「心理的要因」と中枢や末梢における神経活動などの「生理的要因」との関係を少しずつでも解明し、これらの研究課題について広い視野で検討し,新しい知見を発信して行きたいと考えています。​

●ゼミナールや研究指導においては,生理学的指標,心理学的指標,体力学的指標についてその測定・評価の方法を学び,測定に用いる機器の使用法などを指導しています。また,これらと共に,データの量的な統計処理,ものごとを明らかにするために必要な実験計画,論文やレポート作成を目指したアカデミック・ライティングの指導にも注力しています。

 

なお,学部のゼミナールは,「文学部心理学科」と「スポーツ健康学部」で開講しています。​

大学院のゼミナールや研究活動は「大学院スポーツ健康学研究科」で開講・実施しています。​

​ゼミナール・研究活動について

​大学院 スポーツ健康学研究科

修士課程:スポーツ健康学演習Ⅰ〜Ⅳ

博士後期課程:スポーツ健康学高度開発研究Ⅰ〜Ⅵ

 大学院の研究指導は,ゼミの時間を中心に行います。授業としてのゼミに加え,研究室所属の院生全体でのディスカッションの時間,院生だけで行う論文精読や統計方法などに関する勉強会なども行っています。

 修士課程のゼミ(スポーツ健康学演習Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ,Ⅳ)では,修士論文作成に向けた研究指導を行いますが,特に先行研究を踏まえた矛盾や飛躍のない論旨の記述,社会的意義を踏まえた研究課題の設定,誤解のない一義的な論文の執筆を念頭に指導を行います。

 年に数回の学会への参加や学術論文の執筆も修士課程,博士課程を問わずに積極的に行っています。修士課程の大学院生でも,積極的論文の投稿を行っています。

 また,他大学の大学院生との交流も重要視しており,学会などでの交流に加えて,夏季休暇中には,他大学の研究室と合同でゼミ合宿を実施しています。2019年度からは,2泊3日で論文を書き上げるという課題に取り組んでいます(2020,2021年度はオンラインで実施)。この経験を経ることにより,他大学の院生との交流はもとより,論文執筆に必要な労力や作業内容を理解し,将来的な研究活動に繋がることを期待しています。

 研究科の定員も多くなく,大学院生の数も少ない規模の小さな研究室ではありますが,このような充実した活動を通じて,活発な研究活動を進めています。

文学部 心理学科

:研究法Ⅰ・Ⅱ

 心理学科のゼミは,3,4年生が合同で活動します。4年生は卒業論文の執筆に向けて先行研究の内容を踏まえた研究目的の設定や,それを解決するための実験・調査等の計画策定を念頭に活動を行います。

 3年生は,研究の方向性について何度かプレゼンテーションを行い,4年生で卒業を執筆できるよう準備を進めます。ゼミの活動の中で,卒業論文の執筆方法や具体的な実験・調査

の方法についてプレゼンテーションし,ディスカッションする中で具体的な卒業論文の内容を確定して行きます。

 ゼミでの指導においては,3年生では先行研究を踏まえて課題を見つける能力,4年生に置いては特に文書執筆能力を重視

し,単に卒業論文を執筆するだけでなく,公的な書類において重要な一義的な文章を作成・執筆出来る能力の育成を重視しています。

​スポーツ健康学部

:専門演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ

スポーツ健康学部のゼミは,1年次終盤にゼミ選抜が行われ,2年生から専門演習(ゼミ)を履修します。2年次から,将来の卒業論文の執筆は目的としていますが,まずは物事を明らかにするために,必要となる実験・調査の方法を学びます。その中で,基礎的な

​な統計手法についても習得し,実際のデータを用いた分析の練習を行います。また,授業後半においては,グループ単位でミニ実験を企画し,実際に測定・調査を行ってデータを分析し,その結果をプレゼンテーションします。

 スポーツ健康学部では卒業論文は必修でないため,2年次で履修して4年まで履修を継続する事は必須ではありませんが,

例年多くの学生が卒業論文を執筆しています。また,夏のゼミ合宿にも多くのゼミ生が参加し,他大学の先生方や学生・大学院生と充実した交流を行っています。

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