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  • 執筆者の写真Hayashi Yoichi

気がついたら半年が過ぎていました。

更新日:2023年3月19日

前回の更新から,半年が経ってしまいました。


今年度は週に100分×11コマの授業があり,秋学期はさらに卒業論文の指導などもあり,落ち着いて文章を書く(心の)余裕がありませんでした。    

大学院時代,大学に採用になった先輩方が,就職した途端に論文を書かなくなった状況をみて,今だから正直に言いますが,「就職して安定した途端に何もしなくなった」と嫌悪感のような感想を持っていました。

 

しかし,今自分がそういう立場になって思うのは,就職して満足し「研究をしなくなった」人もいたかもしれない一方,業務で忙しくなって「研究をする時間がなくなった」方々が相当数いらっしゃったであろうということ。

 

僕が現在の勤務先に移ってからでも,研究と授業以外の業務はかなり増えました。

 

「これ,意味があるのか?」というものから,今まで蔑ろにされていたけど重要であったものまで様々ですが,教員に求められる業務は本当に増えたと思います。

 

今後,避けようと思って避けられるものなのか解りませんが,今より楽になることはないと予想しています。

 


現在,博士課程の院生も指導していますが,このような状況を踏まえて将来の方向性を考えるように伝えています。


大学の教員は,非常にやりがいもあり,楽しいことも多い職種だとは思いますが,同業者の皆さんの話を聞くと,業務内容の内訳は大学に寄ってかなり異なっているようにも感じます。 

 

これはどんな仕事でも同じだとは思いますが,表層的に見えることだけで判断しないよう,しっかりと情報を集めて判断していくことが重要ですね。



今年度の卒業論文については,みんなしっかりと作成してくれて,文学部心理学科,スポーツ健康学部それぞれで面白い卒論を執筆してくれました。  

今年度の卒論のタイトルを以下にご紹介します。


○文学部心理学科

・自己愛人格傾向と美容整形への興味の関連性

・ストレス状況ごとの気晴らしへの方略の違いが気晴らし嗜癖に与える影響

・音楽の旋律記憶に及ぼす音程とリズムの影響

・競技レベルとポジションの差異がサッカーの守備場面における状況判断に及ぼす影響

・大学生における生活習慣が食品選択に及ぼす影響

・体育会所属大学生における日常・競技ストレスとポジティブコーピングの関係


○スポーツ健康学部

・一側優位性がラグビーのスクリューパスに おける技術習得に及ぼす影響

・心的視覚イメージ欠如者に対する運動刺激がイメージ想起能力の改善に及ぼす影響

・幼児期の遊びや運動・スポーツ活動に対する保護者の意識の実態と新型コロナウイルス感染拡大がもたらした意識の変化



心理学科の方では,独自に音楽ファイルを作成したり,刺激動画を撮影したりと,卒論にしてはかなり労力をかけた論文がありました。


スポーツ健康学部の方でも,自ら保育園に行って研究内容を説明して研究参加への同意を受けるなど,非常に積極的に取り組んでくれた学生もおり,本当に頑張ったと思います。

 

残念なのは,今年度も新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた様々な制限があったこと。

 

致し方ないとはいえ,思うような実験や調査がどうしても実施できず卒論提出を諦めた学生や,テーマや方法を渋々変更した学生も複数いました。

 

 

2023年度は,大学としても,感染には十分に留意しつつも,コロナ禍前の状態に近い形での授業実施を予定しています。

まずは,学生が意図する活動が制限なく行える状況で,新しい年度を過ごせたらと期待しています。

 

 

そして僕は,ちょっとだけ担当授業が減ります。

科研費の課題も今年度はほとんど遂行できませんでしたので,それも含めてまた2023年度はしっかりと活動していきたいと思います。

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