菅谷君(大学院生)の論文がPerceptual and Motor Skillsに掲載されました。
- Hayashi Yoichi
- 2025年11月29日
- 読了時間: 2分
更新日:1 日前
大学院生の菅谷君の論文が公開されました。
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論文情報は以下の通りです。
Sugaya, R., & Hayashi, Y. (2025). Quantifying Individual Differences in the Relationship Between Intended and Actual Force Across Repeated Trials With External Feedback. Perceptual and Motor Skills.
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菅谷君は筋出力の調整をテーマに研究を行っており,今回も丁寧に実験を行い,面白い結果が得られています。
今回の論文では,sense of effort(努力感)に基づく握力発揮の学習効果およびその個人差を検討しています。健康な若年男性を対象に,Maximum Voluntary Contraction(MVC)の25%,50%,75%に相当する握力を,各11回発揮させ,各試行間に前試行の結果をフィードバックし,誤差が減少するかを検討しました。さらに,混合効果モデルを応用し,努力感に基づく握力発揮の個人差を多面的に評価しました。
実験の結果,3つの出力レベルで誤差の減少が生じ,学習効果が確認されました。しかし,各出力レベルでの誤差の減少傾向には差異がみられ,低い出力レベル(25%MVC)および高い出力レベル(75%MVC)では2~3試行目という学習の初期で誤差の減少が確認されたの対し,中出力(50%MVC)では5試行目での誤差の減少が確認され,学習の難易度が高いことが示唆されました。
また,努力感に基づく握力発揮の個人差を確認したところ,学習前における握力発揮の巧拙(ベースラインの個人差)および握力の調整が得意(不得意な)な出力レベルの差異(出力レベルの個人差)が確認されました。一方で,試行を重ねることによる学習の進行具合(学習の個人差)には個人差は確認されませんでした。
これらを踏まえ,努力感に基づく力発揮では,中程度での出力レベルでの学習の困難さおよび,複数の個人差が存在することが確認されました。また,試行を重ねることによる学習効果自体に個人差はなく,若年男性であれば普遍的に用いる能力である可能性が示唆されました。
本文をご一読頂ければ幸いです。



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